先日ペルガモン博物館に行ってきました。
展示品は古代オリエント時代のものが多くあり、人類最初の文明に触れることができてそれはそれは感動しました。人間が言葉、文字を使うようになって、社会が構築されて、それを未来の人間が紐解いていく。ああ、なんてロマンの塊。
見学前に事前知識があったらより楽しめるなあと思ったのと、単純に私自身古代オリエントの出来事を調べるのが楽しいので、ふんわりとまとめてみようという試みです。なんかこの辺りアムル人とかアラム人とかややこしいし、高校世界史で習ったことは忘却の彼方。シュメール人の目力は脳裏に焼き付いているけれど。
ネットと本をちらっと参考にして素人がまとめているだけなので、生暖かい目でお願いします。
(過去にペルガモン博物館に行ったときの記事です。注意事項等を書きました。)
古代オリエントって壮大すぎるのでテキトーなりきりエッセイ形式にしています。展示品に纏わる人を中心にピックアップしてみました。宜しくどうぞ。
オリエントってどこですの
オリエントの語源はラテン語の"Oriens"(=東)からきているようです。古代ローマから見て東側の世界ということで現在のイラク、シリア、ヨルダン等々の地域を指しています。
メソポタミア文明と言えぼティグリス川、ユーフラテス川ですよね。両川はイラク, シリア, トルコを流れています。
登場人物
適当な茶番にお付き合いください。
あと、小学校のパソコン教室ぶりのお絵描きなのでクオリティは許してください。
ホモサピエンス(1万年以上前の)
(なんか画像サイズ大きくない?お目汚し御免、でもこのままいきます)
趣味:どんぐり集め
特技:マンモスハント
ステレオタイプな感じに仕上がりました。
シュメール人
趣味:夜空を見ながらビールを飲む
チャームポイント:水玉模様の服(画像検索してそれっぽいのあったから採用)
少女漫画の目のサイズと戦えるのは君たちぐらいだ。
アッカド人(代表:サルゴン1世)
趣味:髭の手入れ
チャームポイント:規則正しく整えられた髭
ほんとは帽子何色だったんだろう、、、
アムル人(代表:ハンムラビ)
趣味:ラップ("目には目を歯には歯を"で一躍有名に)
一言:レペゼンアムルYeah
ラッパーのみなさますみません。
アッシリア人(代表:エサルハドン)
趣味:エジプト遠征
特技:後継者争い
下にいるちっちゃい人々はエジプト遠征時の敗者です。
魚の神官
趣味:お風呂(魚のにおい残るといやだからね)
一言:大抜擢に驚いています。なんだかんだこの衣装気に入っています。
アラム人(代表:ネブカドネザル2世)
チャームポイント:まつ毛
好きな色:イシュタル門の釉薬レンガの青色
個人名と民族名がごちゃごちゃだけど気にしない。出鱈目並べてすみません。
当時の人になりきりエッセイ(無責任)
ー時は2万年前ー
こんにちは、ホモサピエンスです。
ここ何百万年って私たちは狩猟採集をして命つないでます。このあたりでマンモスをハントしたらヒーローになれるよ。ちびっこの憧れだね。
ところで最近イスラエルのガリラヤ湖岸ってところで農耕を始めた人たちがいるらしいんだよね。そこでは麦なんかを育てちゃったりしてたりして。
・・・農耕かあ、ちょっと興味あるけど今まで何百万年って狩猟採集してきたんだから農耕にシフトチェンジするのハイリスクじゃない?まあ狩猟採集でなんとかなってるし、転職しないでいっか。
あーどんぐりどんぐり。
ー1万年前ー
こんちくわ、ホモサピエンスです。
あー、今日も今日とて獲得経済回していくよー。
でも最近これだけじゃ稼げなくなってきたんだよね。暑いと思えば急に寒くなったりで獲物はおろか木の実とかもあんまり採れないのよ。なんか副業しよっかな。
農耕ってのがちょっと前からあるけど、私もこれ今始めないと時代に取り残されるかも。焦る。
ー紀元前4200年~ー
こんにちは、アラビア半島の民です。私たちセム語系。未来で話されているアラビア語とかがセム語系に分類されるみたいです。私たちたぶん後にアッカド人って呼ばれている人と同じ系統?
なんか最近すごく乾燥してて大変なのよ。砂漠化っていうのかな、とりあえずここはもう住めたものじゃないから引越ししないと。住みたい町ランキング上位の「肥沃な三日月地帯」に行ってみようかな。
わあ、南の方めっちゃ都会。なんか頭が黒い人たちがすでに生活してる。
どーも、ウンサンギガ(黒い頭の民)です。あ、他の人からはシュメール人て呼ばれてます。灌漑農業とかして先進的な生活を送っています。いきなりですが、ちょっと自慢させてください。我々以下のものを発明しました。
・楔形文字(暫定最古)
・六十進法
・都市国家の建設
・青銅器
まだまだあるけどこの辺にしとくね。
我々は前2000年紀頃でこの地を去ります。未来の人間、特に極東の島国の民は我々のこと好きで祖先とか思ってるとか思ってないとか。
そんなことより労働後のビールうめー。
ー紀元前2300年~ー
我々アッカド人は最初はシュメール人の文明に圧倒されてたんですけど、アッカド人もだんだんシュメール人と肩並べられるようになってきまして、次第にちょっと邪魔だな、なんて思うようになってきたんです。なのでシュメール都市国家制圧してメソポタミア統一しちゃいました。やればできるものですね。
今では私のことを「戦いの王」とか、「四海の王」とか呼ぶ方々もいますが、なんだか照れくさいですね。
ー紀元前1792年~ー
ども、バビロン第一王朝の全盛期、6代目王のハンムラビです。
先祖のアムル人はシリアの砂漠出身でね。移住先のバビロニアに国を建てたけど、周りに圧倒されてくすぶってたんです。でもシュメールさんたちがいなくなってからは結構調子よくて。アッカドを倒してメソポタミアを再統一したのは大変でしたけど。
でも大変なのは統一してからです。広範囲を支配する上でやっぱり慣習法って必要かなって思ってハンムラビ法典を制定しました。内容もを決めるのも大変だったけど、アッカド語を楔形文字で書くのに骨を折りました。
ー紀元前681年~ー
私の名前はエサルハドン、新アッシリア帝国サルゴン王朝3代目の王である。セム系アッシリア人である。wikipediaに私のことが詳しく記載されており驚いている。
私の功績の偉大さは「サムアルのエサルハドンの勝者の石柱」を見ればよくわかるだろう。ペルガモン博物館を要チェケラ。これはエジプト遠征で勝利を収めたときのものだ。あえて敗者を小さく、私を大きく彫ることで権力を上手いこと示している。
国を治めるには少々恐怖政治が必要なのでね。後継者争いを制して王となったが長男ではなかったためかいろいろあって人間不信になってしまったのも表れているのかもしれないがな。
もし、ペルガモン博物館に行くことがあれば、私の石碑はもちろんだが、父センナケリブによって奉納された水槽にも注目してほしい。こちらは清めの儀式に使用しており、その儀式の様子が壁面に描かれている。いい感じの雰囲気を醸し出すために神官には魚の皮を着せている。
(ペルガモン博物館の中でこれが一番お気に入り)
ー紀元前575年ー
ども、新バビロニアで2代目の王をやらせてもらってます、ネブカドネザル2世です。
父さんがアッシリアからバビロン独立を達成してそれを引き継いでるからプレッシャー半端ない。
バビロン捕囚とかしたけどさ、荒廃したバビロンの復興工事やったりしてんのよ。
宮殿への行列道路とイシュタル門は特に周りからの評判いいね。青色の釉薬レンガはコスト的にどうしようか迷ったけど採用してよかったわ。
あとムシュシュシュっていう神聖な動物を描いてるから見逃さないでね。
ムシュシュシュ。。。シュ多すぎない?
この生き物は鷲の爪に似た後脚、ライオンのような前肢、長い首と尾、角のある頭、蛇のような舌、とさかを持つんだけど、画力が追い付いてないね。google検索してください。
これ21世紀だとドイツのペルガモン博物館飾ってあるから未来人とくとご覧あれ。
どう?イケてない?紀元前だからってなめてもらっちゃ困るよね。
宮殿でイベントするときなんて、音楽隊の太鼓の音に民衆は浮かれてお祭り騒ぎよ。
あ、そうそう、イタリアオペラの有名曲ヴェルディの「ナブッコ」ってあるじゃん。あれ俺のことね。(無駄知識:筆者は大学オケで演奏したよ。懐かしい~)
参考文献
Wikipedia(大学のレポートで参照するなとよく言われたものです)
今日の1曲
Saif Nabeel - Ah Yani
イラクポップ2022のチャート1位でした。
ポップなのにエキゾチックで不思議な感じ。発声が独特でかっこいいですね。