随分と長い間ブログを放置しました。熟成熟成
悠々自適、高等遊民さながらの毎日を送っています。
最近はStabi(でっけえ州立図書館)がお気に入りでそこで他の勤勉なドイツ人たちに混ざって仕事したり大学時代の化学の復習したり、pythonの勉強したりしてます。
さっき悠々自適とは書いたものの、実際のところはドイツ社会という無重力空間に解き放たれたちっぽけで無力な存在として、どう生きるべきかに思考がもっていかれているのが常なので、悠々とはしていないかもしれない。
そんなことはどうでもいいんですよ。
今日書きたいことはタンデムはじめましたって話です。
タンデムパートナーと最大週4で言語交換(というか授業に近い)をしています。すっかりお友達ですわ。
経緯
今は語学学校行っていないので、ドイツ語を話す機会がない。ドイツにいるにも関わらず。何らかのコミュニティに所属したらいいのだけれど、所属したいコミュニティが思いつかない。仕方ないのでタンデムという言語交換アプリを再開した。
昨年、ドイツに来たばかりの頃、意気揚々とこのアプリに登録したのだが、チャットめっちゃきて面倒くさいのと、詐欺っぽいのがちらほらあるのと、そもそもソーシャルメディアが苦手な私はアプリをアンインストールした。(自分がオンラインだとそれが他者に表示されるシステム苦手)
そして1年経った現在、さすがにこれではいかんという思いで再開した。日本語を学習しているドイツ語話者って多いんだなあとか思いながら、十数人とチャットをする。面倒くさいし実際に詐欺アカウントもあった。そんな中、日本語能力試験の勉強をしているという人から共に試験勉強しようという提案がありました。私はtelcの試験を受けたいと思っていたので、その人とビデオ通話をする約束をした。
知らん人とのビデオ通話ってハードル高いが、そんなこと言っていられない。始める前はめっちゃ緊張した。だって知らん人と会話するの苦手ですから。
タンデムの様子
ビデオ通話の相手は素朴なイタリアのおじさん。おじさんと書くのは失礼にあたるかもしれないが、敬意をこめて(?)おじさんと書く。イタリア人だが、ドイツ語がペラペラである。素晴らしい。
彼は数学と本を愛しており、ビデオ通話に映る背景には本がたくさんあった。村上春樹という文字が見えたので、ちょっと話題を振ってみるとめっちゃ村上春樹に詳しかった。というか日本文学に詳しかった。私も風の歌を聴けは読んでいたので、ちょっと盛り上がった。(その後このおじさんの影響で村上春樹いろいろ読んだ。世界の終わりとハードボイルドワンダーランドが好きです。)
他にも音楽など共通の話題が多々あり、意外にも打ち解けることができた。もし自分がイタリアおじさんとして生きる世界線があったとしたら、こんな感じだったかもと思わせてくれるおじさんだ。
すっかり意気投合したので、定期的にビデオ通話をすることとなり、今では1回1.5 ~ 2時間, 週最大4回という驚異的頻度で共に言語学習をしている。しっかり文法書を使って解説してくれる。やや手厳しいが、非常にしっかりとレスポンスをくれる。これはもう授業といっても過言ではない。その分日本語のターンはハードルが高いが、今のところ何とかおじさんの質問には答えられている。自分の日本語力も上がる。思わぬ副産物。
そしてビデオ通話だけにとどまらず、作文の添削もしてくれる。毎日300語以上の作文を書けという宿題も頂戴し、せっせと宿題に励む日々である。
正直学校行くより効率がいい。おじさんに感謝である。
今日の1曲